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2011

ながしずてぬぐい

 

 

 津波は沢山のものを奪い、長清水集落には以前のような穏やかな風景はありません。しかし、以前と変わらず海とともに生きていきたいという想いから、長清水の人々は自分達が主体となって集落再建に取り組んでいました。そんな方々の頭や首にカラフルな手ぬぐいを巻く事が、長清水集落を彩るひとつの復興のサインになると考え、学生による企画・デザインが行われました。

 

「津波はあったけど、海があるから離れられない。」これは長清水集落に住む方の言葉です。津波は沢山のものを奪いました。しかし、いつも一緒にいた海を嫌いになれる人はいません。海があるからこの土地に戻り、復興のために汗を流しています。これまでの人生を共に過ごし、笑い、時には喧嘩もする。まるで兄弟のような存在である海と一緒に手をとって復興していくために、そしてこの日を忘れないために日本の伝統的な文様である青海波がモチーフに使われました。

2013

ながしずてぬぐい 春・冬

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